Profile

田北 志のぶ(Shinobu Takita)

元 シェフチェンコ記念 ウクライナ国立オペラ・バレエ劇場リーディング・ソリスト
ウクライナ功労芸術家


サカモト・ミュージック・スクールにて本田世津子に師事。東京のロシア・バレエ・インスティテュート在学中だった16歳の時、教師として来日したアラ・ラーゴダ氏の目に留まり、1ヶ月半の研修を得てキエフにて『ジゼル』全幕デビュー。パートナーは元ウクライナ国立オペラ・バレエ劇場芸術監督のビクトル・ヤレーメンコ、ペザントのパ・ド・ドゥには元ボリショイ劇場芸術監督アレクセイ・ラトマンスキーが出演していた。その後モスクワ国立バレエ学校(ボリショイ・バレエ学校)に留学。同校卒業後、1993年にウクライナ国立オペラ・バレエ劇場に入団、ソリストに抜擢される。2008年、ロシア国立舞踊大学院バレエ・マスター及び教師科卒業。20年以上にわたりウクライナ国立オペラ・バレエ劇場のリーディング・ソリストとして『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『ジゼル』をはじめ、数々の主要作品に主演。2016年に同バレエ団を退団、活動の拠点を日本に移し、後進の指導にも力を注いでいる。2017〜2022年、東京バレエ団および東京バレエ学校教師。2017年8月、北京国際バレエ&振付コンクール審査員。2022年5月、アトリエヨシノ主催芸術継承チャリティー公演『バレエ・フォー・ピース』芸術監督。
コンクールでの受賞歴の他、2006年にはウクライナ政府よりウクライナ功労芸術家、2008年には文化功労章を授与。


◉略歴
1978年 サカモト・ミュージック・スクール入学(飛澤多佳子、秋元厚子、本田世津子氏に師事)
1988年 ソビエト・バレエ・インスティテュート入学
1990年 ウクライナ国立オペラ・バレエ劇場にて『ジゼル』タイトル・ロールをビクトル・ヤレーメンコと踊る
1991-1993年 モスクワ国立バレエ学校(ボリショイ・バレエ学校)に留学、ガリーナ・クズネツォーワに師事
1993年 同校卒業
1993年 ウクライナ国立オペラ・バレエ劇場(キエフ・バレエ団)に入団
1997年 第2回セルジュ・リファール国際バレエコンクール3位入賞
2003年 ロシア国立舞踊大学院に入学(高等専門バレエ・マスター及び教師課程)
2006年 ウクライナ功労芸術家の称号授与
2007年 ウクライナ文化向上、貢献によるウクライナ文化芸術賞を受賞
2008年 ロシア国立舞踊大学院卒業
2014年 『バレエ・田北志のぶ オフィス』設立
2016年 ウクライナ国立オペラ・バレエ劇場を退団し、活動の拠点を日本に移す
2017-2022年 東京バレエ団および東京バレエ学校教師


◉プロデュース
2011年5月 『東日本大震災チャリティーガ』 キエフ(ウクライナ国立オペラ劇場)
2013年3月 『第1回グランガラ・東日本大震災チャリティー公演』東京(オーチャードホール)・仙台(東京エレクトロンホール)
2014年7月 『第2回グランガラ・東日本大震災チャリティー公演』東京(オーチャードホール)・仙台(東京エレクトロンホール)
2015年7月 『第3回グランガラ・東日本大震災チャリティー公演』仙台、東京、大阪、長野、川口、横須賀、小倉
2015年9月17日 『第1回バレエ・トラディション』東京(さくらホール)
2016年9月9日 『第2回バレエ・トラディション』東京(きゅりあん大ホール)
2017年3月9日 『第3回バレエ・トラディション』東京(きゅりあん大ホール)
2017年9月8日 『第4回バレエ・トラディション』東京(きゅりあん大ホール)
2018年4月12日 『第5回バレエ・トラディション』東京(新宿文化センター大ホール)
2019年4月26日 『第6回バレエ・トラディション』東京(新宿文化センター大ホール)
2021年3月24日 『第7回バレエ・トラディション』東京(新宿文化センター大ホール)
2021年11月11日 『第8回バレエ・トラディション』東京(練馬文化センター大ホール)
2023年4月7日 『第9回バレエ・トラディション』東京(新宿文化センター大ホール)


◉文化貢献
〔文化無償資金協力〕
2003年9月 シェフチェンコ記念国立オペラ・バレエ劇場に対する文化無償資金協力:ガラコンサート『白鳥の湖』第2幕よりアダージョ、『タランテラ』、『シェヘラザード』よりアダージョ、『瀕死の白鳥』
2005年9:リヴィウ国立オペラ・バレエ劇場に対する文化無償資金協力:『ジゼル』全幕
2007年1月:ソロヴャネンコ記念ドネツク・オペラ・バレエ劇場に対する文化無償資金協力:『白鳥の湖』全幕
2012年2月 在グルジア日本大使館の《日本の春》招待でグルジア国立バレエ団と共演、ガラコンサートに出演:『ジゼル』より2幕、『シェヘラザード』よりアダージョ、『瀕死の白鳥』


◉主なレパートリー
〔全幕〕
白鳥の湖(オデット、オディール)
眠れる森の美女(オーロラ、リラの精)
くるみ割り人形(アラビアの踊り)
ラ・シルフィード(シルフィード)
ライモンダ(ライモンダ、白い貴婦人)
ジゼル(ジゼル、ミルタ)
パキータ(パキータ、バリエーション)
ラ・バヤデール(ガムザッティ)
シェヘラザード(ゾベイダ)
コッペリア(友人)
無益な用心(友人)
お嬢さんとならず者(お嬢さん)
海賊(ギュリナラ)
シンデレラ(シンデレラ、意地悪なお姉さん、妖精)
カルメン組曲(カルメン、運命)
火の鳥(火の鳥)
ドン・キホーテ(キトリ、大道の踊り子、森の女王)
ウィンナーワルツ(カルロ)
森の詩(水の妖精)
カプリス(情熱)
クリスマスの前夜(エカテリーナ二世、月)
チッポリーノ(マグノリア)
白雪姫(継母)
人魚姫(プリンセス)
展覧会の絵(バーバ ヤガ)
など

〔小作品〕
エスメラルダ
ロミオとジュリエット
海賊
タランテラ
瀕死の白鳥
薔薇の死
など


◉海外公演

ドイツ、イタリア、スイス、スペイン、ポルトガル、オーストリア、デンマーク、オランダ、ベルギー、ハンガリー、チェコ、ギリシャ、ロシア、ウクライナ、スロベニア、リトアニア、スロバキア、トルコ、グルジア、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、メキシコ、コロンビア、ベネズエラ、クロサワ、エルサルバドル、グアテマラ、日本など